100歳まで生きる団塊ジュニア世代。老後はバラ色か?(Part5)

お金の設計事務所 創現舎(そうげんしゃ)眞田茂樹です。

今回で5回目、「団塊ジュニア世代の老後はバラ色か?」をテーマにお金の話をします。
Part1  Part2 Part3 Part4 ←前回まではこちらから)


今回は老後に「果実がたわわに実る お金のなる木」の苗を植え、育て始める】です。

Part2の、70歳まで働くことにより、老後の準備金を6780万円→1296万円にできる、という話。

では70歳までに1296万円を貯めるには、今から毎月いくらづつ貯金していけばいいんでしょうか?

団塊ジュニア世代が現在47歳として70歳まで23年間あります。

・・ということは、単純計算で
1296万円÷23年÷12か月 = 4万6957円です。

ちなみに現在48歳の人は4万9090円、49歳は5万1429円、50歳は5万4000円です!

う~ん、住宅ローンを払いながら、子供の教育費を負担しながら・・少々、厳しい数字ではないでしょうか。

そこで!

今回のテーマ「老後に果実が実る、お金のなる木を育てる」です。
これにより、老後に向け「今」の負担を軽くすることができます!

具体的には老後までの20年強で、「長期で投資する」ということです。

前回までの「自分に投資」ではありません。

金融商品に投資することで、お金でお金を増やす「投資」です。

しかし・・・
皆さんは「投資」と聞いて どんな印象をもっているでしょうか?

「怪しい・・」
「増やすどころか、減ってしまうんじゃないか、なくなってしまうんじゃないか」
「金融のことなんか、全然知らないから、手を出すのが怖い」
「投資はお金持ちがやるもので、自分とは関係ない」

そんな、ネガティブなイメージをもってる方が、ほとんどではないでしょうか。

違います!

「投資」とは、方法さえ間違えなければ確実に資産を増やすことができます。
そして、いわゆる「お金持ち」は、投資はしなくていいんです。お金、持ってるわけですから。
やるべきは、我々のような、老後に確実にお金が必要になる人です!

「でも、投資か~・・・・」

メンタルブロックありますよね。

そういう方は、投資が「お金のなる木」とすると、その木を植える「土壌」ができていないのではないでしょうか。

お金のなる木の土壌・・・それは「リスクに対する考え方」です。

「リスクなんか とらない方が利口だよ。」
誰でも、そう思いますよね。

しかし!
現代にあっては「リスクをとらないこと」が「リスク」なんです。

ユダヤ人の知恵の源泉「タルムード」、その中に「難破船と3人の乗客」という話があります。

ある帆船が台風に遭い、船が故障して、無人島に漂着しました。

その無人島は、果物が たくさん実っている島でした。

乗客のひとり、乗客A は 島に上陸しませんでした。
上陸している間に船の修理が終わり、出航して 置いていかれては大変、と考えたからです。

そして、乗客Bは島へ上陸しました。
彼は、船を修理している間に栄養をつけようと、船の見える範囲で果物を食べました。

最後の乗客Cも島へ上陸しました。
そして、この島で できるだけ栄養を補給しておこうと、島の奥まで行き、果物をお腹いっぱい食べました。

結果はどうなったでしょうか?

乗客Aは、出航した船の中で、餓死してしまいました・・。

そして、乗客Cは島の奥まで行ってしまったため、船の出航に気付かず、一生、その無人島で過ごすことになってしまいました・・。

結局、無事に生還できたのは、船の見える範囲で果物を食べた乗客Bでした。

このことから、何が言えるでしょうか?

リスクを取らなくても生き残れない、リスクを取りすぎても生き残れない、ということです。

つまり、「適正にリスクを取らなければ生き残れない」ということです。

自分の資産において「リスクをとらない」とは、どういうことなんでしょうか?

それは、現金のみで資産を保有している、ということです。
先の話で言えば、乗客Aと同じです。。

この先の人生の台風・・インフレ、年金の枯渇、超長寿命化・・・

これらを乗り切るには、「リスクをとれる土壌を自分の中に作ること」
そして、「適正にリスクをとること」が最も大事なのではないでしょうか。
(↑のリスクをとる方法、9/11 のセミナーでお話します。詳しくはこちらから)

ドラッカー曰く
「リスクには2種類ある。
 踏むには危険が大きすぎるリスク。
 それと、逃すには あまりにも惜しいリスクだ。」

「逃すには あまりにも惜しいリスク」・・逃してないでしょうか。
 

次回は、より具体的なリスクの取り方 (=具体的な投資の方法)をお話します!

Part6へ続く

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