給料が増えない本当のワケ

お金の設計事務所創現舎(そうげんしゃ)
100年ライフサポーターの眞田 茂樹です。

不定期でお届けする「由紀の疑問」シリーズ。
「主婦代表」の妻・由紀の疑問に、
愛をもって(?)やさしく・わかりやすく解説します。

投資を始めて1年程たつ彼女。

順調に資産が増えているのに疑問に思うことが・・。

「何故、株価は上がっているのに
 世の中のサラリーマンの給料は上がらないの?」

するどい質問です。

実際、日本のサラリーマンの年収は
この20年、ほとんど上がっていません・・。

長引くデフレの中、そして このコロナ禍の中、
企業はこの先の低迷に備え、
人件費を抑えて内部留保(貯金)をしている・・
と、いったところです。

つまり、給料が上がらないのは会社のせいだと・・。

でも、私は少し違うと思っています。

私は日本のサラリーマンの給料が上がらない本当の理由は
【サラリーマンの冷蔵庫化】
・・であると思っています。

今でこそ、幻影となった日本の終身雇用制度。

でも、「終身雇用など、過去のもの・・」
そう頭ではわかっていても、
感覚でわかっていない人が多いのではないでしょうか。

私もサラリーマンとして、そうでした。
昨日と同じような業務をこなし、
先月と同じ給料が、今月も振り込まれる・・。

そうなると、自分の会社は永遠に続くような、
永遠に給料を払い続けてくれるような錯覚に陥ります。

それが続くと、
その給料を維持するため
「会社」にとって価値のある人間、
「会社」に必要な人材になろうとします。

ただ、ここで困るのが
「会社に必要な人」が「世の中に必要な人」とは かぎらない、
・・ということ。

「データ入力が早い」ことによって会社に必要とされている人が、
データの自動入力システムのある別の会社へ行っても何の役にも立ちません。

つまり、「その会社の中でしか価値のない人」になってしまいます。

そうなると、その人を雇っている会社はどうでしょうか?

その人は、その会社にいることによって価値があるので、
他の会社へ行ってしまう心配がありません。

そうなると、無理をして高い給料を払う必要がないわけです。

ずっと そこにいて、決められた仕事をしてくれる人には
高い給料を払わない・・

冷蔵庫を買うとき、
「食料を保存する」という機能を満たしていれば、
電気代が なるべく安いものを選ぶのと同じです。

期待とおり働いてくれて、
ずっと会社にいてくれるのがわかっていれば、
ランニングコスト(給料)は 安い方がいいわけです。

では、どうすればいいか?

それは、
その会社にとって価値がある人間ではなく、
世の中にとって価値のある人間になること。
そのためには、自分を磨くこと。

そして、いつでも転職できる能力を持って、
いつでも転職できる準備をしておくこと。

そうなると会社にとって、あなたはどんな存在でしょうか?

もはや冷蔵庫ではなく、モデル級のカノジョです。

いつ、どこの男に持っていかれるか わかりません。

自分のものにしておくためには、
高価なプレゼントをしたり、美味しい食事を御馳走したり・・
つまり、「高い給料」で つなぎ留めなければなりません。

日本のサラリーマンの生涯の転職回数、4.1回。

それに対してアメリカ人の転職回数、11.9回。
そして、彼らは転職をする度に給料を上げています。
・・というか、給料を上げるために転職します。

誤解しないでいただきたいですが、
私は決して転職を勧めているのではありません。

自分を磨いて
「世の中に必要とされる人」という

懐刀(ふところがたな)を持っておきましょう
・・ということです。

そうなれば、今の会社で、それをチラつかせるだけでも、
実際に懐刀を抜いて転職しても、給料は上がるはずです。

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