100歳まで生きる団塊ジュニア世代。老後はバラ色か?(Part3)
お金の設計事務所 創現舎(そうげんしゃ)眞田茂樹です。
今回で3回目、「団塊ジュニア世代の老後はバラ色か?」をテーマにお金の話をします。
(Part1 Part2 ←前回を読んでない方はこちらから)
前回は70歳まで働けば、準備する老後資金はぐっと減る、というお話でした。
しかし、これはあくまで年金の支給開始が65歳であった場合の話。
将来、ジリ貧になった年金の支給開始が70歳になったら、
75歳まで働かなければなりません・・・。
はたして、そんなに長く、働く(=稼ぐ)ことができるんでしょうか?

ここで、我々の親の世代、団塊世代(昭和22~24年生まれ)の人生を見てみます。
団塊世代の人生は明確な3ステージに分かれていました。
「教育」「仕事」「老後」です。
学生時代に教育を受け、20歳前後で就職、60歳までの40年間バリバリ仕事をします。
そして、60歳で定年退職、老後生活を送り、天寿を全うする、という人生です。
学生時代の「教育ステージ」により、その後の「仕事ステージ」の準備をし、「仕事ステージ」で得た資産で「老後ステージ」を賄う、というものです。
また、「資産」という観点から見ると、(非常にシンプルに見ると、ですが・・)
「教育ステージ」で「無形資産」(=知識・知見)を貯め、
それを「仕事ステージ」で「有形資産」(=お金)に換えて、
その有形資産で「老後ステージ」を賄う、となります。
実際、この3ステージが非常に上手く機能したのが団塊世代です。
「老後ステージ」を賄うには20歳~60歳の40年間の「仕事ステージ」で十分でしたし、
40年間の「仕事ステージ」を賄うには学生時代の「教育ステージ」だけで十分でした。

ところが!
その子供世代、我々 団塊ジュニア世代はこうはなりません。
なぜなら・・、
100歳までの長すぎる「老後ステージ」を賄うのに「仕事ステージ」は40年では足りないからです。
そして、(仮に20歳~70歳の間 働くとして)50年間の「仕事ステージ」を乗り切るためにの
「教育ステージ」は学生時代だけでは足りないからです!
目まぐるしく状況が変化する現代において、50年間の「仕事ステージ」のどこかで、必ず「無形資産」が尽きてしまいます。
そして、無形資産が尽きる、ということは有形資産(=お金)をつくる源泉が尽きてしまうことです。

では、どうすればいいのか?
現在の「仕事ステージ」と並行して、自ら「教育ステージ」を作る! です。
そして無形資産を新たに築く、つまり「補充」、もっというと「再構築」するのです。
団塊ジュニア世代が現在47歳として、70歳まで働くとなると、残りは23年です。
自ら作る「教育」ステージによって、この後の23年間を働くのに必要な「無形資産」を築かなければならない、ということです。
そう、無形資産は有形資産を貯めるための源泉だからです。
そして、今回の「無形資産」は知識や知見だけではありません。
スキル、人脈、健康、家族・・・この後の23年間の「仕事ステージ」で「有形資産(=お金)」の源泉となる、あらゆる目に見えない資産です。
もちろん、アメリカ人のように一旦 仕事を辞めて、大学に入りなおす、というようなことは、なかなかできません。
・・なので、「働きながら無形資産を貯める」ということです。
方法はいろいろです。
・スキルを身につけるための学校に通う(英会話教室etc)
・本を読む
・セミナーを聞きに行く
・異業種交流会に出てみる
・スポーツジムに通う(健康資産を手に入れるため)
・家族と団欒する(生活の基盤「家族」を強固にするため)
・副業を始めてみる
・
・
ただ、やみくもに無形資産を貯める、だけではダメです。
ちゃんと「目的」を持って、です。
そして目的とは、ちゃんと「有形資産」の源泉となる
「自分の好きな仕事」「世の中に必要とされる仕事」に向かっての無形資産を貯められるか、ということです。
次回はその目的、
「自分の好きな仕事」・「世の中に必要とされる仕事」についてお話したいと思います。
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