100歳まで生きる団塊ジュニア世代。老後はバラ色か?(Part1)

お金の設計事務所 創現舎(そうげんしゃ)眞田茂樹です。

昭和48年生まれ、団塊ジュニア・ど真ん中です。
俗に「不遇の世代」とも呼ばれています。

同年代の人口が多いため、大学受験の高倍率の荒波を突破し、揚々と社会に出ようとした矢先にバブル崩壊。
就職氷河期の洗礼を浴びました。
ようやく社会に出れば、終身雇用制度の崩壊、年功序列制度の終焉、人員削減によるリストラで正社員も ままなりません。

そんな【「不遇の世代」の老後はバラ色か?】をテーマに、「お金」を軸に何回かに分けてお話します。

第1回はズバリそのまま、「お金」です。

老後までに、どのくらいのお金を貯めておけばいいんでしょうか?

一般的に老後、夫婦でゆとりのある生活を送るには1か月あたり35万円 必要と言われています。
それに対して、国からの年金の平均は月22万円・・・・1か月あたり13万円のショートです・・。

つまり、65歳まで働くとして(年金支給は65歳からなので)、準備しておくお金は
13万円×12か月×(65歳から亡くなるまでの年数)となるわけです。

そこで、日本人の2019年の平均寿命。
女性 87.45歳
男性 81.41歳

男女の平均をとって85歳とします。

で、あれば、65歳までに準備しておくお金は

13万円×12か月×(85歳ー65歳) =  3120万円(!)

家1軒分です・・・。

しかし、これは かなり楽観的なシナリオです。

まずは年金
ニュース等でを騒がせているとおり、これからの日本はどんどん老人は増えていくのに、年金を支える若者はどんどん減っていきます。

どういうことか?

年金システム自体がジリ貧だということです。

我々、団塊ジュニア世代が年金を受け取ろうとする時には、このジリ貧状態を緩和するため、
恐らく年金を受け取れる年齢は引き上げられているでしょう。

仮に現在の受給開始年齢65歳から、70歳まで引き上げられた、とすると計算が変わってきます。

65歳から70歳までの5年間、月に35万円の生活費を、まるまる負担しなければなりません。
その金額は・・35万円×12か月×5年 = 2100万円(!)

そうなると老後までに貯めておかなければならない お金は・・・

13万円×12か月×(85歳ー70歳)+2100万円 =  4440万円(!)

もはや、二世帯住宅1軒分です・・。

まだ、あります。

先進国(最近では発展途上国も)の平均寿命は10年ごとに2年づつ延びており、その勢いは鈍化しません。

団塊ジュニア世代が老人になる頃には、2人に1人が100歳を超える、と言われています。

こうなると・・計算するのも恐ろしいですが、勇気を振り絞って計算すると・・・

13万円×12か月×(100歳ー70歳)+2100万円 =  6780万円(!)

もう、現実味も何もわからない金額です。

果たして、65歳までに6780万円も貯められるんでしょうか?

日本のサラリーマンの平均の生涯手取り年収が2憶円として、
その1/3を貯め続けなければなりません。

毎月々々、手取りの1/3を貯蓄に回せるのか?

おそらく、ほとんどの方が無理ですよね・・・。

では、団塊ジュニア世代の老後は破綻するしかないんでしょうか?

そんなことはありません!

今からでも老後をバラ色にする方法があります。

方法は2つ。

①「自分の好きな仕事」「世の中に必要とされる仕事」で引退年齢を遅らせる。
②老後に「果実がたわわに実る お金のなる木」の苗を植え、育て始める。

次回は
①【「自分の好きな仕事」「世の中に必要とされる仕事」で引退年齢を遅らせるにはどうすればいいか?】
をテーマにお話しします。

Part2へ続く

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