100歳まで生きる団塊ジュニア世代。老後はバラ色か?(Part4)

お金の設計事務所 創現舎(そうげんしゃ)眞田茂樹です。

今回で4回目、「団塊ジュニア世代の老後はバラ色か?」をテーマにお金の話をします。
Part1  Part2 Part3 ←前回を読んでない方はこちらから)

今回は前回から引き続き
いかに「自分の好きな仕事」「世の中に必要とされる仕事」に向かっての無形資産を貯めるか、をお話します。

そして、今回は私個人が70歳まで働くのに、今、考えていること、行動していることをお話します。
・・ですので、「こうするべきだ」といったものではなく、
団塊ジュニア世代の一人である私が、今、こういうことを考えて、こういう行動している、ということを知っていただき、これを読んだ皆さんの参考になれば、と考えています。

無形資産を貯める=自己投資をする、と言っていいと思いますが、
目指すべきは「自分の好きな仕事で、世の中に必要とされる仕事」です。

なぜなら、「好きな仕事」でなければ70歳まで続けられません。
嫌々やっている仕事が、あと20年以上も続けられるでしょうか?

恐らく、精神的にダメになってしまうでしょう。

そして、そもそも「世の中に必要とされる仕事」でなければ、お金を稼ぐことはできません。
いくら好きな仕事でも、それにお金を払ってくれる人がいなければ、自分の生活は賄えないからです。

そして、これらに加えて、もう1つのキーワード
「今の自分の延長上にない仕事」です。

因みに、私の今の仕事は建築の設計士です。
日々、住宅やマンション、店舗、等々・・の設計図を描いています。

図面を描くだけではありません。

確認申請(建築の許可を得るための申請)の作成から、工事現場の監理、建築主との打合せと、仕事の範囲は広範囲ですが、
楽しみながら(時に苦しみながら)、充実した毎日を過ごしています。

今は充実した毎日ですが、全く同じ仕事をあと20年以上も続けられるかというと・・・

正直なところ、今と同じモチベーションで、同じ瑞々しさ(みじみずしさ)で、仕事をしていける自信がありません。
そして、それら(モチベーションや瑞々しさ)がなくなれば、今の収入を維持できなくなる可能性が高いです。
まして、収入を上げる、などは到底かなわないでしょう。

で、あれば「今の自分の延長線上にない仕事」に自分を方向付けなければなりません。

今の自分の仕事を発展させて、その会社の経営に携わる、でもいいですし、同業種で独立する、でもいいと思います。
そして、発展させるのではなく、全く違う仕事を始めるでもいいと思います。
(もちろん、自分の好きな仕事で、自己投資をしたうえで、ですが・・)

とにかく、それに向けて「自分をアップグレードする」のです。
そして、それをやるのは「仕事ステージ」の折り返し地点、「今」です。

あと・・、「世の中に必要とされている仕事」を考えるうえで、避けて通れない問題が「人工知能(AI)」です。

例えば、ある団塊ジュニア世代のサラリーマンが、
「自分はたくさんの人の命を救いたいから医者になる」と自分を方向付けたとします。

そして、仕事をしながら自己投資(勉強)をして医師免許を取得、医者になったとします。

ところが!
近いうちに、ほぼ確実に「診察と治療をする医者」は人口知能に取って代わられています。

なぜなら、「診断と治療」は過去の膨大なパターンの中から最適な方法を選んで適用する、という人工知能が最も得意とする仕事だからです。

ですから、せっかく自己投資をして得たその仕事は、もはや人が行う「世の中に必要な仕事」ではなくなっているわけです。

因みに私の仕事の建築設計士。
最近は、敷地条件・予算・希望の間取りやイメージを入力すれば、そこそこの設計図を人工知能が書いてくれます。
近い将来、一般の設計士は必要なくなるでしょう・・。

では、人が行う「世の中に必要とされている仕事」とは何でしょうか?

いろいろあると思いますが、私は
【人に「変わりたい」と思わせ、そうするための行動に駆り立てる仕事】だと思います。

先の医者であれば「診察と治療をする医者」をするのではなく、
「患者に健康になりたい、と思わせ、健康になるための行動を起こさせる医者」です。

人工知能は過去の膨大なデータから「今」やるべきことを示すことはできますが、
人を その気にさせて、「未来」のための行動を起こさせることはできません。

YouYube講演家の鴨頭嘉人さんは
「これからの仕事は全て教育業になる」と言っていますが、
「人に変わりたいと思わせ、行動に駆り立てる」は、まさに「教育」です。

そして私は・・

建築設計士ではなく、今、このブログをファイナンシャルプランナーとして書いています。

人に「お金の心配をしないで、豊かな人生を送りたい」と思ってもらい、
「そうなるために、お金に興味をもって、貯蓄や投資をする」という行動をとってもらうためです。

そして、70歳、もっと言うと75歳まで働けるため、「今」を「無形の資産を貯めること」に費やしているところです。

次回は私個人の意見ではなく、「ザ・真実」
老後に「果実がたわわに実る お金のなる木」の苗を植え、育て始める】についてお話しします。

Part5へ続く

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