老後が心配・・・

人はなぜ、心配や不安を抱くのでしょうか？
・・それは大昔から人間が自分の身を守るために必要な本能だからです。

「知らないもの」に遭遇
↓
心配や不安の感情が湧く
↓
「知らないもの」に対して警戒態勢になる
↓
「知らないもの」が自分に危害を加える
↓
「戦う」or「逃げる」を選択する
↓
結果、生き延びることができる

こんなふうに人間が自然の中で生きていた時代は、心配や不安は生きるために必要な感情でした。

でも今・・まして日本では「死なないこと」にそれほど注意を振り向ける必要はありません。
・・なので、心配や不安は、もう必要のない感情なのかもしれませんね。

そして、心配や不安は「知らないもの」を「知る」ことでなくなります。

もちろん、老後の「お金」の不安も・・・

多くの方は老後が不安・・「老後のお金」が不安、ということではないでしょうか。

・・では、「老後のお金」がいくら必要になるのかを知れば、不安の多くの部分はなくなるはずです。
あなたは、自分の老後にいくら必要になるか知っていますか？

老後に必要なお金（＝老後資金）はカンタンな式で算出することができます。
必要な老後資金　＝　（老後の1ヶ月の生活費―1ヶ月に支給される年金）✕残りの寿命

65歳で定年退職するとして、一般的な具体例は↓のとおりです。

あくまで一般例なので、ご家庭ごとに金額は違いますが、
夫婦で85歳まで生きるとして3120万円、90歳まで生きるとして3900万円（！）の老後資金が必要です。

かなりの金額ですよね・・・。

この3900万円を50歳・貯蓄ゼロの人が定年退職までに貯めるには毎月約21.7万円づつ貯めていかなければなりません・・。
「知る」ことで、かえって不安が大きくなってしまいます・・

もう１つのことを「知る」ことで老後の不安はなくなります。

それは「どう行動するかを知る」・・です。

どう行動するのかというと・・「できるだけ長く働く」ことです。

先程の話は65歳で定年退職した場合・・ですが、もう５年働く…７０歳まで働くとします。
そうすれば、65～70歳の5年間が「老後の5年」から「貯蓄のための5年」に変わります。
つまり、老後を短くして、稼ぐ時間を長くする、ということです。

更に・・・
65歳以降に働くことにより、更にメリットがあります。
それは「年金が増えること」です。

年金は通常、65歳から支給されます。
ところが、実は60～70歳（2022年より～75歳）の間であれば、自分の好きな年齢で受給を開始することができます。

そして、その受給開始を早めれば早めるほど年金額は少なく、逆に遅くすれば遅くするほど年金額は高くなります。

例えば先程の例で、65歳で定年退職した場合の年金支給額は22万円（1ヶ月あたり）ですが、70歳まで受給開始を延ばせば42％UPの31万2400円に増えます！

そして、この増えた年金はあなたが亡くなるまで、減額されることなく支給され続けます。

この条件で計算すると、50歳・貯金ゼロの人が90歳まで生きた場合、70歳までに貯めておかなければならない老後資金は約900万円、今から月に37,600円づつ貯めればいい計算になります。

先程の毎月21万円以上の貯金に比べると、かなり現実的ですね。
そして、これは退職金を考慮していない金額なので、退職金のある方は更に負担は軽くなります。

こんなふうに「自分に必要な老後資金を知る」
そのうえで「どう行動すればいいかを知る」
　　・・ことで老後の不安をなくすことができます。

是非、あなたの「老後」を「知る」ことから始めてみてください。