「自分の時間」を「最高値」で売る方法

先月、会社で2部門の求人広告を出しました。

A:事務全般 「経営や営業のサポートです。Excel・Wordなど簡単なパソコン操作のができる方、是非、応募ください。」
B:設計補助 「初心者歓迎。設計CADを先輩に教わりながら、将来は設計士として 自分で設計した建物が現実になります。」

待遇はA,Bとも全く同じです。
どちらの応募が多かったでしょうか?
正解は文末で・・・・。

あなたは週末の空き時間を利用して、副業をするとします。
どちらの仕事を選ぶでしょうか?

①ダイレクトメール封入:企業のダイレクトメールを封筒に入れて宛名を貼る仕事。【時給¥1,100】
②レストランのテイクアウトメニューのレビューを書く仕事。【1文字3.3円】

因みに あなたはレビュー(文章)を書くことが得意でも好きでもありません。
そして、あなたは貴重な(?)空き時間を利用して稼ぐわけですから、当然、基準は「コストパフォーマンス」ならぬ、「タイムパフォーマンス」のいい仕事・・つまり、いかに「限られた時間で、たくさん稼げるか」が基準です。

計算してみます。

レビューは1文字3.3円、ダイレクトメール封入が時給1100円ですから、
それ以上稼ぐためには1時間で333文字以上 書かなければなりません。

原稿用紙1枚が400字なので、「1時間で約1枚弱か・・。まあ、何とかなるか」、と思ったら大間違い。

その1時間でテイクアウメニューを買ってきて、食べて、読んだ人が「食べたい!」と思わせる文章を考えなければなりません。
そして、いざ書き始めれば、なかなか この味を表現できる言葉が思いつかず、何度も書き直します。

そして気が付けば3時間・・・全く割に合いません・・・。

では、空き時間に稼ぐ仕事は「①ダイレクトメール封入」が正解でしょうか。

ここで、この仕事によって、1時間で「あなたが得た利益」を考えてみます。

①ダイレクトメール封入・・・時給の1,100円
②テイクアウトメニューのレビュー・・・3時間かかって333文字だったので、1時間で111文字 ×3.3円=366円・・・だけ

しかし!
②の仕事で得たものは366円だけでしょうか。

違います!
あなたが得たものは366円の他に
「この仕事がなければ食べなかったであろうテイクアウトメニューを食べた体験」
「読む人に『食べたい』と思わせる文章を考えた思考」
「それを表現する言葉を考えた経験」

です。

これらは、この先のあなたの生活や仕事でこんなことに役立つはずです。

「この仕事がなければ食べなかったであろうテイクアウトメニューを食べた体験」
  →「あのお店、美味しいよ」と信用のある情報を発信できる。
「読む人に『食べたい』と思わせる文章を考えた思考」
  →相手の思いを想像して、自分の思うところに誘導できる。
「それを表現する言葉を考えた経験」
  →自分の思ったことを的確な言葉で相手に伝えられる。

そう、今までは できていなかったことが仕事を通してできるようになります。
しかも、366円という実益も得て・・・。

自分の費やした時間や労力によって、今までできなかったことが できるようになる・・これは「自分への【投資】」です。

そして「自分への投資」は、必ず「将来の利益」になります。

「仕事」とは、とどのつまり「自分の時間をお金に換えること(売ること)」です。

・・・であれば、自分の時間を最高値で売る方法は、仕事の中に常に「投資」の要素を入れること。
そうすれば「今の実益」と「将来の利益」を同時にGETすることになります。

たぶん、こういうこと
自分の時間を最高値で売るには「今の実益」と「将来の利益」を同時にGETすること。
そのためには、投資を兼ねた仕事をする・・今の自分の能力で、ちょっと背伸びをしないと できない仕事をすること。


最初の質問の正解。
A:事務全般・・・・応募13人
B:設計補助・・・・応募2人

皆さんは どう思われるでしょうか?

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