「平均貯蓄額」というウソ

こんにちは。
「お金の設計事務所 創現舎」眞田茂樹です。

今回より不定期で始まる「由紀の疑問」シリーズ。
「主婦代表」の妻・由紀の疑問に、愛をもって(?)やさしく・わかりやすく解説します。

今回のテーマは「平均貯蓄額」。


先日、妻がネットサーフィンしていると、こんな記事が飛び込んできました。

由紀「は!? みんな こんなにお金ためてるの?」

違います!
これは「平均」という考え方が 「私と世間一般を比べたい」という由紀のニーズと合っていないんです

例えば・・・
ある路線バスに50人の乗客が乗っていたとします。
その乗客の平均体重は60㎏でした。

そこに体重200㎏のお相撲さんが乗ってきたとします。

さあ、平均体重は何㎏になったでしょうか?

答えは62.7㎏です。・・・ちょっと平均を引き上げましたが、大して変わっていません。

では、同じバスに日本一の資産家、ファーストリテイリング(ユニクロ)の社長・柳井正さんが乗ってきました。
(この際、柳井正さんが路線バスに乗るか?ということは考えません・・・)

そのバスに乗っている人の平均資産額(貯蓄額)はいくらになったでしょう。

仮に柳井正さんが乗る前の、乗客の平均貯蓄額が500万円だったとします

柳井正さんの資産は2兆4420憶円です(!)

さあ、平均貯蓄額は・・・・

何と478億8725万円です!

そうです!「平均」というのは、ある飛びぬけた1人により、私達が思っている「平均」からかけ離れてしまうんです!

ですから、「平均貯蓄額」とは日本のトップ・数パーセントの何十億、何百億の資産を持っている人の数字が「平均」を押し上げてしまっているんです。

なので、「世間と私を比べたい」というニーズには全く合ってません

ちなみに、平均給料、平均ボーナス、なんていうのも同じことです。

「平均」という考え方が通用するのは、上限のあるもの、又はある程度 上限が決まっていもの・・例えばテストの点数とか身長(身長100mの人はいないので・・)なんかです。

貯蓄額や給料を世間と比べたい・・ということであれば「中央値」とか「最頻値」という数値がありますが、それであっても「世間一般の数値」を表すとはいえません。
これだけ みんなが好きなように生きて、価値観がそれぞれの世の中では、そもそも「世間一般」などというものは存在しないのかもしれません。

たぶん こういうこと:「世間一般」などというものはない。基準は自分で作るべし!!

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